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天田財団、北陸産学交流会を開催
北陸のモノづくり基盤構築に貢献する
研究成果の普及啓発の一環
2月18日、石川県金沢市内のANAクラウンプラザホテル金沢で「平成28年度 公益財団法人天田財団 北陸産学交流会」が開催された。参加者は石川県・富山県・福井県の大学、公設研究機関の教授・准教授・研究者、大手企業の研究者、人事担当者、石川県・福井県シートメタル工業会や富山県機械板金工業会の会員企業の経営者など計108名となった。
1987年に設立した天田財団は、今年で30周年を迎える。主要事業である「金属の塑性を利用した加工(塑性加工)及び高密度エネルギー下での諸特性を利用した加工(レーザプロセッシング)に係る研究分野」に対する助成事業は、今年度までに30回(毎年1回)行われ、累計助成件数は1,459件、助成総額は計21億7,456万円となっている。
北陸3大学の研究室のポスター展を併設
今回開催された「北陸産学交流会」では、第1回目の「九州産学交流会」と同様、研究成果講演会と懇親会の2部構成で開催された。また、産学連携をいっそう促進する試みとして、協賛した金沢大学・富山大学・福井大学の工学系研究室の研究内容を簡単に紹介する「ポスター展」も併催。講演会場や懇親会場では研究概要を紹介するポスターを見学する参加者の姿が数多く見られ、大学の研究室がより身近に感じられたようだった。
研究成果講演会の開催に先立って、天田財団の岡本満夫代表理事理事長は「天田財団は今年、財団設立30周年を迎えます。設立当初は金属等の塑性加工に必要な機械に関する基礎的・応用的な技術ならびにその関連技術の研究に係る助成を通じて、塑性加工機械に関する技術の向上を図り、わが国の産業及び経済の健全な発展に寄与することを目的として運営してきました。公益財団の使命は、より多くの人々の利益に資する活動を行うことです。わが国が持続的な発展を実現し、これからも世界で主導的な役割を果たすためには科学技術によるイノベーションによる課題解決が急務であると感じており、これからも天田財団は積極的な助成活動を継続していきたい」と挨拶した。
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